がん/がんワクチン、治療用開発。免疫活性化、副作用少なく。(最新医療情報:新薬)
Last-modified: 2009-02-05 (木) 10:50:45 (368d)
がんワクチン、治療用開発。免疫活性化、副作用少なく。(最新医療情報:新薬) †
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- ワクチン接種で免疫活性を高め、がん細胞や腫瘍を攻撃する。子宮頸がんなど一部のがんで予防用に海外で製品化された実績を持つがんワクチンが、治療用としても注目を集めている。免疫機構の活性化ががん治療の突破口になる可能性があるとして、バイオベンチャーや製薬会社の研究開発が熱を帯びている。
「臨床試験の中間段階で十分なデータが集まれば2010年にも承認申請したい」東証マザーズに上場するオンコセラピー・サイエンスの角田卓也副社長は意気込む。同社はすい臓がんの治療ワクチン「OTS102(開発番号)」の第二・三相治験に乗りだす。大学病院など国内26施設で150人の膵臓がん患者に投与する。
低分子化合物で作製した一般的な抗がん剤はがん細胞以外も攻撃してしまい、重い副作用を伴う例があった。異物である「抗原」に結びつく抗体の性質を医薬品に活用した抗体医薬の研究開発も活発になったが、膵臓がんなど効果的な薬剤が乏しい分野は依然多い。
がん治療ワクチンも異物を排除しようとする人体の仕組みを活用しているが、抗原・抗体の作用ではなく、がん細胞に特異的に現れるたんぱく質を元に製剤化する。
一般にがんは細胞ががん化して増殖する。体外から進入するウイルスとは異なり、免疫機構が異物として認識しにくい事が開発のネックになっていた。ウイルスで発症する子宮頸がんは海外で予防ワクチンが実用化され、日本でも外資系製薬会社二社が申請中だ。
OTS102は、がんに酸素や栄養を供給する異常な血管の内皮細胞に多く発生するが、正常な組織にはほとんど見られない「VEGFR2」と呼ぶたんぱく質を製剤化したワクチン。接種したOTS102により免疫機構がVEGFR2を攻撃。異常な血管の増殖を抑えてがん細胞を“兵糧攻め”にできる。
今後70〜80人に投与した段階で中間解析を実施し、申請に十分なデータが揃ったと判断できれば直ちに承認申請の準備に入る計画だ。がん治療ワクチンは欧米でもベンチャー企業や製薬大手の研究開発が急ピッチで進む。
ただ、非臨床試験や治験段階の候補品が大半を占め、実用化にこぎつけたのはまだ一握り。将来性は大きいと、日本でも研究開発に着手する動きが広がっている。
三重大学発ベンチャーのイミュノフロンティア(東京・中央、谷口公嗣社長)は09年にも日米で安全性を確かめる第一相治験に着手。食道がんや卵巣がんなどを対象に開発を進めていく。
エーザイも米国でがん細胞を攻撃する性質を持つ細胞障害性T細胞の働きを高める「ZYC300(開発番号)」の治験を進めている。40人のがん患者に投与したが、重い副作用は見られなかった。乳がんや大腸がんで治療効果が期待できるとして、16年までの承認申請を目指す。
がん治療ワクチンは免疫の仕組みを生かすだけに副作用が少ない利点がある反面、患者によって効果にばらつきが出るとの見方もあり、製品化には有効性の立証と言う高いハードルが立ちはだかっている。がんは新薬を待ち望む患者が多く、各社は大型薬としても期待が大きいワクチンの製品化を急ぐ。 - 登録日
- 2009-02-05 (木) 10:50:45
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